コミックグロウル月例マンガ大賞2024年6月期結果発表!!

◆2024年6月期 準入選1作品 奨励賞2作品 期待賞3作品選出!◆

この度は多数のご応募ありがとうございました!6月期の受賞者の方々はこちらです

一般部門
準入選…賞金10万円 受賞作掲載

「魔法使いと霧の村」
   燕麦メイ

・あらすじ
魔法使いのダミアンが依頼を受け向かったのは「霧の晴れない村」。"霧"の原因を調査する中で出会ったのは吸血鬼だった──。


・編集部コメント
お話全体はまとまっていながら、意外性のある展開が光る本作。静かに、淡々と語られる独特の雰囲気が魅力で、ラストの展開にも評価が集まりました。
一方で中盤で描かれるキャラのぶつかり合い、変化の部分に関しては、読者により伝わるよう強弱をつけて描けるとより面白くなるのではないかと思います。次回作にも期待しております。

 

受賞作品を読む

 

一般部門
奨励賞…賞金3万円

「pray」
   かずみ

・あらすじ
牛飼いの少年・ユーリは守護神と呼ばれる少女・アンナと出会う。少しずつ仲を深める二人だったが、ある時ユーリはアンナが特別な存在であること、自分と彼女との間に大きな隔たりがあることを痛感する——


・編集部コメント
可愛らしい絵柄と読みやすい構成が好評だった今作。前作よりも作画のクオリティがアップしていました。ストーリーの結末がやや唐突で読者を突き放すような作りになっているところは懸念点です。
作画に加えてストーリー面でも次回作での更なる飛躍を期待しています。

 

 「ライン」
    田中箱

・あらすじ
注目株の演劇演出家・草間に、人気アイドル・橘を主演に迎えた公演の話が舞い込む。しかし、橘はアイドルとしての演技しかしない。舞台を「人と人をつなぐ場所」と考える草間は、そこから橘の殻を破らせるために——。


・編集部コメント

演劇の世界におけるエンタメと芸術の間にひかれた線を超えようと模索する主人公たちという設定が大変興味深い作品でした。一方で山場のシーンはイメージで描かれているだけで終わってしまったので、少しもったいない印象です。ここをもう少し盛り上げられるとより良くなると思います。また絵に関しては、理想とする作家さんの模写し、線の引き方や背景の置き方など吸収されるといいかと思います。次回作お待ちしております。

 

一般部門
期待賞…賞金1万円

「若菜さんの憂うつ」
   小山内ツカサ

・あらすじ
生徒会所属の若菜さんは人知れず恋に悩んでいた……。相手から来たメッセージ"また今度"、その真意とは──?


・編集部コメント
コンパクトにまとまっていながらも、読者を楽しませるしかけが施された本作。
キャラクターのギャップや、反応の可愛さに評価が集まりました。作品を通してみた時に線の精度や、構図の得手不得手にまだバラつきがあるように感じられます。
一定のクオリティで作品を完成させられれば、より面白く、楽しんでもらえるようになると思います。次回作にも期待しております。

 
 

「そして君に還る」
   quu

・あらすじ
本来持っているはずの力の大半を失った状態で生まれ落ちてしまった精霊・エーテル。人間たちの世界に残されていると思しき自分の力を探すことにしたエーテルだったが、その最中に氷漬けになった青年・テセウスと出会い…?


・編集部コメント
作画クオリティの高さが光る作品でした。一転してお話の読みづらさは少し気になるポイント。読者に与える情報の分量と提示するタイミングを精査できると読みやすさにつながるはず。まずは画力を重点的に伸ばして作画担当としてデビューを目指すのも選択肢としてアリかもしれません。次回作も楽しみにお待ちしております。

 

 
 

「夢処理課のバクくん」
   間合 花

・あらすじ
人間の吉夢・悪夢の量をコントロールする会社の「夢処理課」で働く新人社員のバクくん。ある地域の悪夢排出量を減らすために、はじめての人間界へ一人で出張することになったが……。


・編集部コメント
夢処理課という設定が大変興味深い作品でした。また登場人物たちの会話のテンポの心地よさも魅力的だったと思います。一方で少し展開が淡々としていたのが残念でした。山場に向けて物語を作っていくというところを意識してプロットなど先に組んでおくと、よりお話を盛り上げることができるかと思います。次回作お待ちしております。

 

 
最終選考作品

【一般部門】
・『刺青で覆う』金 丹治派
・『突然壁ドンされる優等生』二星
・『雨のち晴れる頃』ふなど惟人
・『command・Z』田田田田


【ネーム部門】
・『浅草心中(下)』八掛ねをん

 


7月期の結果発表は8月末!
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