コミックグロウル月例漫画賞・2025年10月期コミックグロウウル月例賞結果発表！

コミックグロウルさんの作品：2025年10月期コミックグロウウル月例賞結果発表！

◆2025年10月期　期待賞6作品選出！◆

この度は多数のご応募ありがとうございました！10月期の受賞者の方々はこちらです！

【期待賞】

「やぶたか」 　

あすか諒

【あらすじ】
ある部落で戦士として育った「やぶたか」は、傭兵として日々を過ごしていた。次に請け負った依頼は、曰くつきの子供の護衛。筋金入りの子供嫌いであるやぶたかは一度は断ろうとするが、高額な報酬に目が眩み、渋々引き受ける。こうして、やぶたかと子供のぎくしゃくした旅が始まったが……!?

【編集部コメント】
やぶたかが次第にアルベルトのことをただのガキだと思えなくなってくるような、戦士として育ったというやぶたかの複雑な出で立ちをベースとする、素直な心情変化が美しかったです。参考にしたであろう映画の影響が作品の端々から感じますが、ただ真似するのではなく自身の独創的な世界観に上手く混ぜ込んでいるように思います。画面に関してはページによってキャラ背景含め崩れている印象も受けましたので、作品通して一定の精度で完成させられると良いのではないでしょうか。次回作も期待します。

「幻想植物学会」 　

キイ

【あらすじ】
未知の植物を調査・報告する学術研究団体、幻想植物学会に所属するエレナ。彼女は年に一度、最も優れた研究が表彰される学会発表会の舞台に立つため、幻の花・ルーンヴァインを探しに旅に出る。探求心と植物への類稀なる愛情を胸に、誰も足を踏み入れたことのない地で、エレナに待ち受ける困難と奇跡とは――。

【編集部コメント】
独創的な世界観、ファンタジーに特化し魅力的な画面作りが印象的でした。キャラクターやメルヘンなアイテムもわくわくすうデザインになっており、読後にも記憶に残る個性が素晴らしかったです。ストーリーの展開や構成、キャラクターの行動原理の描写を強化できると、より世界観とマッチした没入感ある作品になるのではと思います。よりパワーアップした次回作も楽しみにしております。

「天使狩り」 　

セヨン

【あらすじ】
人ならざる力を秘めた少女・エリビア。天使に囚われ、実験体として扱われる日々を過ごす彼女だが、施設を抜け出すことに成功し＿＿

【編集部コメント】
丁寧な作画と作品が醸し出す世界観が好評だった本作。作家さんのポテンシャルを感じる一方で、物語の組み立てや見せ方には課題を感じます。主人公が何を求めているのか、どのようにそれを成し遂げていくのか、そのさまをドラマチックに描けるとグンと面白い作品になるはず。次回作も期待しております！

「勝ち組てぃあちゃん」 　

芦名ふみお

【あらすじ】
てぃあらちゃんはクラスでもいじめられ、おうちでもパパとママに認めてもらえなくて……悲しい日々。そんなてぃあちゃんの家に、パパが犬（？）を拾ってきた！だけどほったらかしのパパを見かねて面倒を見ようとするてぃあちゃんの手を、犬が嚙んじゃった！そして気づけば、てぃあちゃんを不思議な感覚が襲って――!?

【編集部コメント】
犬のような奇妙な生き物・「わたげ」が来てから少女の生活が一変していく物語。恐怖感を与えようとする展開・画面に描き手の熱意が感じられる原稿でした。今後の課題としては、もっと短いページ数で伝えたい内容や演出を凝縮していくことになると思います。次回作も楽しみにしております。

「ネガティヴ天使とポジティヴ悪魔」 　

淙石宗汰

【あらすじ】
美しい見た目と超怪力を持つ天新。彼の正体は力の源である天使の輪をなくしてしまった落ちこぼれ天使だった。絶対絶命の窮地でクラスメイトの飽田に正体がばれてしまう。しかしそんな彼の正体も実は悪魔だという。飽田は、ネガティブでマイナス感情に溢れた天新に興味を持ち、友達になるよう誘いかけるが、悪魔と友達になるわけがないと断る。それでも天使の輪を探す天新に飽田は付きまとってきて……。

【編集部コメント】
天使と悪魔のコンピ、2人のやり取りが魅力的でした。見せゴマやインパクトのある画面作りを効果的に演出できている部分もあり良かったです。コマ割りやコマの大小、情報の整理をし、見せ場となるシーンやコマへのメリハリや余韻を作れると、より読みやすく、楽しみ方の伝わる作品になるのではと思います。次回作も楽しみにしております。

「魔女のお腹は空っぽ」 　

□(しかく)