コミックグロウル月例マンガ大賞2024年8月期結果発表!!

◆2024年8月期 準入選1作品 奨励賞1作品 期待賞6作品選出!◆

この度は多数のご応募ありがとうございました!8月期の受賞者の方々はこちらです

一般部門
準入選…賞金10万円 受賞作掲載

「さかいめ」
   眞白伊熊

・あらすじ
空虚な学生生活、本当の友達、理想の彼女……。現実を取り巻く環境にどこか満たされなさを感じている大学生・長谷部。ある日、アルバイトできぐるみショーのステージに立ったことを境目に、彼の中で歪なスイッチが入って——。


・編集部コメント
前作からの作画・画面作りのクオリティの向上、人間の感情の闇の部分を繊細に描くスタイルに評価が集まりました。
一方で、ページによっての画面密度のばらつき、読者に解釈を委ねるキャラクターの感情表現のバランスに関しては、さらなる課題ともできそうです。
次回作での更なる飛躍を期待しています。

 

受賞作品を読む

 
一般部門
奨励賞…賞金3万円

「MOD」
   山田コロ

・あらすじ
高校生の涼太は幼馴染の夏月に告白するが、突如空から宇宙船が飛来。自身をエイリアンと称するモカに脳みそを狙われることに。
街を巻き込むほどの追い込みをかけるモカの手から逃れ、無事告白の返事を聞くことができるのか──。


・編集部コメント
アニメーションを彷彿とさせるスピーディーなネーム作りに評価が集まった本作品。
SF、アクション、学園ラブコメ?ととんでも展開が続くが、読みにくいというよりかは
楽しさの方が際立っていたと感じる。画面作りの力量の問題で作品で伝えたい事が若干ぼやけてしまったことと、絵としてイメージ通り描ききれていない箇所が少なからずあると思うので、描き続けることで精査していってほしいと感じます。
 

一般部門
期待賞…賞金1万円

「きみのそばにいるよ」
   微美アンナ

・あらすじ
のあちゃん、いつもお疲れ様。僕の姿は見せられないけれど、僕はいつでもきみのそばにいるよ。こうして近くで見守っているから。のあちゃん、今日は帰りが遅いね? 何かあったのかな……。

・編集部コメント
独特の独白とカメラ的演出で好評を博した本作。主人公の女の子を観測して描くことで、一人称視点の没入した視点が楽しめました。
一方で、画面作りの単調さや、ストーリーの盛り上げ部分の描写については、さらなるクオリティアップが欲しい所。次回作を期待しております。

 
 

「ギリギリ!すぎる」
   來全

・あらすじ
レポートを提出するためダッシュで学校に向かう桐切(きりぎり)くん。しかし、学校へ向かう道中で困っている人たちを見かけた桐切くんは全員の手助けをする。迫りくるレポートの提出時間、桐切くんの運命や如何に。


・編集部コメント
テンポのいい会話劇が好評だった本作。レポートを提出するという非常にシンプルな題材ながら楽しく読める作品でした。
今後期待するのは今まで以上に画面作りに力を入れることです。持ち前のストーリー構成力に作画力が追いついてくるとワンランク上の賞を目指せるはず。次回作も楽しみにお待ちしています!

 
 

「マギアハンター」
   くれるを

・あらすじ
魔術師のフェイと竜に呪われた少女アドーは呪いを解くカギを得るため、ベルセルクの魔道具の噂を聞き訪れた村でフェイの昔の相棒・サルマンと出会う。サルマンは彼女たちを助けるといい村はずれの廃教会に向かうが……


・編集部コメント
画面の密度が濃く悪くはないと思います。ただ絵柄を売れ筋へ適応させること、画面の密度が濃すぎでわかりづらくなりやすいのでアクションシーンにもっと引きの絵を使うことを心掛けられるといいと思います。またストーリーラインが独りよがりになりやすいので「伝える」ということを目指していけるとよいと思います。

 

 
 

「くだらない週末もお前となら」
   真顔

・あらすじ
27歳OLの烏丸の土曜日。昼過ぎに起きる。煙草を吸う。シャワーを浴びて腐れ縁の男を飲みに誘う。少しだけ気になる友人と過ごす特別じゃない休日。


・編集部コメント
独特な魅力あふれる女性の描き方が素敵な本作。ダラダラとした日常や会話がリアルに描かれていました。一方で、お話としては平坦になってしまっていたので、次回はぜひ「読者」への見せ方を意識してみてください。次回作お待たせしております。

 

 
 

「一線を画す」
   間合花

・あらすじ
美術大学を受験する主人公。今今年の試験のモチーフは何なのかドキドキしながら、二次試験の会場となる教室に入るが、そこにはモチーフがなく——!


・編集部コメント
美大受験の1コマ切り取った設定が光る本作。キャラクターの顔から前作からの大きな成長を感じました。背景や演出の部分で主人公を魅せることができるとさらに物語にメリハリが出せてよくなると思います。次回作お待たせしております。

 
ネーム部門
期待賞…賞金1万円
 

「先の世の件の如し」
   ぬくはる

・あらすじ
この世ならざるものが視える望月は、妖怪・件を目にし、明治時代にタイムスリップしてしまう。そこで、霊感はないが妖怪博士と呼ばれる井上に能力を知られ、調査に引っ張り出されるが?


・編集部コメント
描き慣れていることが一目見てわかる完成度の高いネームでとても読みやすかったです。バディとなる望月、井上それぞれのキャラクターが立っていて、ふたりの掛け合いを楽しむことができました。ややコマを詰めすぎるきらいが見受けられ、全体のメリハリを感じづらいのがもったいないと感じるところでした。次回作も楽しみにしております。

 

 

 


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