コミックブシロードWEB月例マンガ大賞2024年1月期結果発表!!

◆2024年1月期 応援賞3作品選出!◆

この度は多数のご応募ありがとうございました!1月期の受賞者の方々はこちらです。

担当編集が付きます!
応援賞…賞金3万円

「OLIVINE-オリビン-」
   外島 録

・あらすじ
おれの前に現れた"地球外生命体"はずいぶんかわいらしいやつだった──。
可愛い少女の姿をした地球外生命体オリビンと出会った主人公ジャルはひょんなことから自分の部屋に住まわせることに。
そんな中、別れたはずのラナから相談を受けることになり…。

・編集部コメント
ジャル、そしてオリビンの心情変化を丁寧かつ繊細に描いている作品でした。ジャルをとりまく環境は現実的にありえる状況でもありつつ、その中には非現実なことも含まれていて、読んでいて不思議な感覚に包まれます。非現実的に設定を嘘と感じさせないくらい真に描かれていた点に評価が集まりました。逆に惜しいと感じたのは突飛な設定が十分に生かしきれてはいなかった点です。突飛な設定が冒頭読者のヒキにはなっていたのですが、それ以降で明確に設定が生きてきたシーが少なかったと感じます。次回作もお待ちしております。

 

「雨ト怪乃刀」
  麻井綱

・あらすじ
『魂砕きの打刀』
鉄隕石を使用した、使えばあの世へ妖異に連れていかれ行方知れずになると噂される刀。処刑寸前のところで命拾いした"雨ノ助"は、妖異を退治する「妖異改め」の手助けをすることに。いざ妖異と退治した際、件の刀を抜くことになるが……。

・編集部コメント
曰く付きの刀、妖異の存在、そして主人公、物語の前半で提示された伏線が、終盤綺麗に一つにつながるお話の作りは素晴らしいと感じました。妖異との戦闘シーンはこの作品の武器だと思いますが、そこ一点勝負というわけではなく、序盤からの世界感とキャラクターの描き方にこそ力を感じます。惜しいと感じるのはイメージした内容を読者に伝わるレベルで原稿に反映しきれていない点です。上手く描くことではなく、1ページを丁寧に描かくことを意識して根気強く原稿に取り組んで欲しいと思います。

 

「吉田くんはねこになりたくない」
   あまゆき芳

・あらすじ
精神的に強い負荷がかかると人間が「ねこ化」してしまう世界。吉田くんは「ねこ」になることを極端に嫌っていた。ある日強引に連れていかれた喫茶店のマスターと出会い、「ねこ」になることが新しい一歩を踏み出すための必要な過程と気づく。そして、自身の過去に向き合った吉田君は——。。

・編集部コメント
設定とキャラクターのかわいらしさが光る本作品。特に「ねこ化」したあとの登場人物は思わずキュンとしてしまう魅力がありました。また「心の弱さを受け入れる」というテーマが明確で、特にクライマックスの主人公のセリフはしっかりと読者の心にささるように考えられていたところも素晴らしかったです。一方で中盤の展開はすこし強引なところも見られました。物語を進める上で、必要な情報とどの順番で読者に提示すべきかを、プロット段階でもう少し詰めれているとよかったです。次回作お待ちしております。

 
 
最終選考作品

・『異世界転生協会』やこ
・『God or アライブ』MMN
・『戦闘ウサギレビット』ジン
・『歯車が噛み合うとき』真湯 


2月期の結果発表は4月末!