コミックグロウル月例マンガ大賞2024年2月期結果発表!!

◆2024年2月期 佳作1作品、奨励賞1作品、期待賞4作品選出!◆

この度は多数のご応募ありがとうございました!2月期の受賞者の方々はこちらです。

*一般部門
佳作…賞金5万円

 

 

「父」
   燕麦メイ

 

・あらすじ
ある日突然父の訃報を知らされた成鶴は職人として仕事し始めてから、
次第に関係が疎遠になっていたことに気づく。
生前の父が良く行っていた裏山に行くことにした成鶴がそこで想い馳せることとは──?

・編集部コメント
父に対する想いや自然との触れ合いを描きながら、成鶴というキャラクターが存分に描かれた作品だったと感じます。ストーリーはいたってシンプルで読みやすく、細かく書き込まれた背景や繊細に描かれた主人公の描写に、テーマとしての深さも感じます。引き続き苦手なアングルや角度からの表情にも挑戦していってください。次回作も期待しております。

*一般部門
奨励賞…賞金3万円

 

 

「花束のソフィア」
   來全

 

・あらすじ
絵の製作に励む女子高生・園田は表現力の弱さに悩んでいた。そんな彼女は先生から物事を深く観察し、向き合うようにと説かれる。見える世界の変化がもたらすものとは──

・編集部コメント
主人公が物事に正面から向き合い、世界と自分自身への解像度が上がっていく過程の美しさが好評を博した本作。主人公が描く絵とストーリーがリンクするような演出も印象的でした。
一方で作画に関してはやや単調に見える部分があるため、根気強く画力を磨き上げていただきたいと思います。次回作も楽しみにしております。

一般部門
期待賞…賞金1万円

 

 

「きみは友達」
   夜野きわ

・あらすじ
大学生ユウタの前に、大事故に巻き込まれたはずの親友アオがロボットになって現れる。事故現場を見ているユウタ以外の同級生には正体を隠しながら大学に通う「アオ」だったが、ユウタはアオの死を隠しながら生きることに次第に悩み始める——。


・編集部コメント
主人公の葛藤を独自の雰囲気をもって描いていた本作品。絵に関しても丁寧に描かれていて、今後の成長が非常に期待できました。現状はキャラクターと背景の描き分け、キャラクターの描き分けが課題だと思いますので作画量を増やしていくことで慣れていきましょう。またお話に関しては、描きたいものをストーリーとしてまとめきれていない印象なので、描きたいテーマを読者に伝えるためのストーリーを意識してプロットをつくれるとさらに良くなるかと思います。次回作お待ちしております。

 

 

 

「嘘」
   かずみ

・あらすじ
「ずっと一緒にいる 約束するよ」
10年振りに突然現れたお姉ちゃん。しかし、その様子はどこかおかしい……。
10年前のあの日、二人がとった行動の真実とは──?


・編集部コメント
作品全体の歪みが印象的で、引き込まれるテーマでしかわいさとストーリーのエグ味にギャップがあり、楽しく読み切ることができました。10年の時を経たお姉ちゃんの変化をセリフやモノローグだけでなく、シーンとして見せることができればよりその不気味さが伝わる内容になるかと思います。次回作にも期待しております。

 

 

 

「親友キッス」
   二星

・あらすじ
ある日突然親友の花灯からキスをされた事実に動揺を隠せない麗。
キスの要因や背景に思いを馳せる麗に対して、まるで何事も無かったかのように振る舞う花灯。
麗は自分ばかりが意識している事実に悩みながら次第に花灯に対して、苛つきはじめ……。


・編集部コメント
読者へのヒキを意識した始まり方ができており、好印象を集めた本作品。親友の反応があまりにも日常のため、キスが事実かどうかすら怪しくなってしまう主人公が赤裸々に描かれており、つい応援したくなるキャラクターになっていました。また、画面作りとして慣れていない構図の絵に挑戦している点も素晴らしいと感じます。次回作にも期待しております。

 

 

「狼と寄る辺の桜來」
   スイウ

・あらすじ
泣き虫な少年・桜來を気に掛ける狼のヨヅキ。寂しい思いをしている桜來の“寄る辺”となるべくヨヅキは奮闘していく──


・編集部コメント
狼のヨヅキと泣き虫な桜來の交流を描く心温まる作品。可愛らしい絵柄と柔らかい作風が好評でした。ただ、ページ数の問題でもう一歩踏み込めなかったという印象で、お話の締めくくりもアッサリしているなと感じました。キャラクターとストーリーそれぞれに厚みを加えた次回作を期待しています。

 

 
最終選考作品

【一般部門】
・『アヤトリサマ』どしゃぶり
・『うちのシネちゃん』BLOOD
・『Mond Wolf』Snow❅Wing 


3月期の結果発表は4月末!
漫画賞への応募はこちら